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VMware Cloud on AWS(VMC on AWS)とはどんなもの?概要まとめ

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みなさまこんにちは。今回はVMware Cloud on AWS(以降、VMC on AWS)について。

VMwareが、AWS上で提供しているクラウドサービスVMC on AWS。どうやら日本リージョンでのサービス提供も2018年末から開始しているようで、今後日本でも徐々に利用されてきそうな予感がします。Web公開されているセットアップカードを読んでみたので、今回はVMC on AWSの概要をまとめてみました。
近々セットアップ手順もまとめてみようと思います。ご興味のある方はそちらも是非!


VMware Cloud on AWS(VMC on AWS)とはどんなもの?概要まとめ


VMC on AWSの概要説明です。お察しのかたも多いと思いますが、「on AWS」と名前についているくらいなんで、VMC on AWSは、AWSが保有するデータセンター上で動きます。その役割分担をざっくり説明すると、物理サーバOS以上を担当するのがVMware。物理サーバ以下を担当するのがAWSです。

簡単に図を描いてみました。以下の図のvSphereやvCenter、SDDCはVMwareが提供する機能です。それ以外はAWSから提供されます。
信頼性の高いAWSのDCや、ネットワーク、物理サーバHW(Nitro)の仕組みを使うけど、ユーザが目にするのは、日頃から使い慣れている(?)vSphereが使えますよー!というものですね。(少しわかりづらいことを言うと、vSphereはNITROで動作するAWSのOS上の仮想OSとして動作するのではなく、ベアメタルOSとして動きます。まぁいつものvSphereと同じだよってことです。何が言いたいかと言うと、vSphere上の仮想OSはネストされた仮想OSではないですと言うこと。)


VMC on AWSの利用は、SDDCを作るところから始まります。(SDDCには原則vCenterが1つ、クラウド上のインスタンスとしてデプロイされます。)
SDDCというのはVMwareが提唱するDCの在り方で、「ネットワークやらストレージやら、サーバは、今後全部ソフトウェアで管理していきましょうよ。」というものです。そしてソフトウェアで管理されているDCをSDDC(Software Designed Date Center)と呼ぶそうです。
実際に、ネットワークはNSX、ストレージはvSAN、サーバはvSphere+vCenterで仮想化されます。

もう少し突っ込みましょう。VMC on AWSは、契約するとSDDCが1つ作成されますが、SDDC上には最低で3台のホストが作成されます。各ホストは、Amazon EC2 I3.metal インスタンスと同等 (2 ソケット (1 ソケットあたり 18 コア)、512 GiB RAM、15.2 TB Raw SSD ストレージ)のスペックが割り当てられます。このリソースでは足りない場合は、最大で 16 のホストまで拡張可能です。このホストの追加や削除は、オンデマンドでポチポチと行えます。(ただし3台を下回るホスト数には減らせません。)
更に少し小難しいことを言うと、VMC on AWSはAWSの1つのAZ上に展開されます。もし、複数のAZにまたがったSDDCを作成したい場合は、SDDCの作成時に「ストレッチクラスター」というモデルを選択する必要があります。「単一AZのSDDC」か「ストレッチクラスター」かは、SDDC作成じに選択し、その後変更ができません。注意して選択しましょう。ちなみに複数と書きましたが、ストレッチクラスターで利用可能なAZは最大2つです。

最後に、VMC on AWSのメリットを少し書いておきます。それは、

  • 信頼性やパフォーマンスの高いAWS環境で使い慣れたvSphereを利用できる
  • AWS環境上に導入されるので、AWSのサービスも密に連携して活用可能。

と言うことです。1点目はこれまで記載してきた通り。2点目は、例えば、VMC on AWSのストレージとしてEBSを利用してストレージを拡張できたりといった点です。ちなみにVMC on AWSのお値段はこちら

今回は以上です。
VMC on AWSについてご理解いただけましたか?
こちらのAWSのページや、こちらのVMwareのページにはもっと詳細な説明があります。ご興味のある方はご覧ください。