今回はCatalyst設定した際の備忘録。
vlanコマンドが反映されない?
必要にせまられCatalyst2960をを設定することに。
Vlanの設定ができればいいならよゆーとナメきって以下のコマンドを実行。
(xxxはvlanID、XXXXXXは任意の文字列)
configure terminal vlan xxx name XXXXXX exit
さて設定の反映を確認するか、と自信満々で以下を実行。
show run
。。。vlanが出てこない。一気に焦る。なぜ?
でも以下のコマンドを打つとやっぱり設定されているように見える。
(作ったvlanのIDやnameが表示されるし、statesもactive)
show vlan
わからないので神に電話。
vlan表示されない原因(vtpの罠)
神が瞬殺で解決してくれました。結果から言うとvtpが悪さをしていました。
工場出荷時のCatalystの規定設定ではvtpはServerに指定されている模様。
これをtransparentに変更することで無事sh runにも表示されるようになった。
vtpのtranparent設定コマンドは以下。(XXXXXは任意の文字列)
vtp domain XXXXX vtp mode transparent
Catalystのvtpって何?vtpとは。
VTPはVLAN Trunking Protocolの略。
Cisco独自のプロトコルで、複数台のCiscoスイッチに同じVLANを
都度ログインして作るのは面倒だから同期させてやろうか。という
「スイッチ間のVLANの同期発想」からできたものだそうです。
vtpドメインというものを作り、ドメイン名を全スイッチで共通に
設定すると、その中のvtp mode serverに設定したスイッチに設定を
入れるだけでその他のスイッチにもvlanを勝手に作ってくれます。
ちなみにこの時、設定するスイッチ以外のスイッチのvtpは
mode client
出荷時はどのスイッチもvtp mode serverなので、同期したくない場合や
クライアントにしたい場合は
vtp mode transparent/client
を設定する必要あり。
今度から設定時はおまじないとして
vtp mode transparent
を設定しなきゃなー。
Catalystのvtpの仕組みもう少し詳しく。
vtpのクラサバを定義すると、5分おきにvtpアドバタイズメントと呼ば
れる通信がされます。
この通信には、
- vtpドメイン名
- vtpパスワード
- リビジョン番号
- vlan情報
などが含まれます。
Serverでvlan設定を行うと、Server機で保持するvtpのリビジョン番号が
1上がります。(例えば2から3に上がります。)
クライアント側はvtpアドバタイズメントに乗ってくるリビジョン番号が
上がっていたら、新しい情報と認識に、アドバタイズメントに記載の情報
で自身の設定を更新します。
mode transparentでもvtpアドバタイズメントは流れますが、クライアント
は同期を行いません。
ちなみにvtpにはバージョンが1-3まであります。
v2が一般的なようですが、規定ではv1に指定されています。
バージョン間での互換性はないので、設定する際はバージョンを合わせる
必要があることに注意しましょう。
それではまた次回!